カラダにとって、いい油が必要である反面で、健康にも悪影響を及ぼすとも言われる油もあるのをご存知でしょうか?

世界保健機関(WHO)で、マーガリンなどに含まれる「トランス脂肪酸」を2023年までに根絶を呼びかけたという。

私の周りにも、栄養学を学んでいる人が多く、日本で普通に販売されている食品で実は世界では規制があって使っていない成分があるんだよと聞いたことがあります。

「トランス脂肪酸」もその1つですね。海外ではトランス脂肪酸の使用を規制している国もあるという。

今回はなぜマーガリンに含まれるトランス脂肪酸が危ないと言われるのか、その理由についてまとめてみます。

トランス脂肪酸の含有量の多いマーガリンの中でも、現在ではトランス脂肪酸を抑えたマーガリンも販売されていますので、おすすめマーガリンをご紹介したいと思います。

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トランス脂肪酸とは何?

「トランス脂肪酸」聞いたことはあるけど、どんなものか知らない人も多いのではないでしょうか?

トランス脂肪酸は天然由来のものと加工由来のものの2つがあります。

天然由来のトランス脂肪酸

草を食べてカラダを大きくして乳が採れる動物(牛、羊、山羊など)の反芻動物(はんすうどうぶつ)の胃の中でバクテリアの働きによって生成されるトランス脂肪酸は天然由来です。

そのため、牛肉や牛乳、バターなどの乳製品には微量のトランス脂肪酸が含まれています。

加工由来のトランス脂肪酸

  1. 植物油等の加工に際し、水素添加の過程において生成される
  2. 植物油等の精製に際し、脱臭の過程において生成される
  3. 油を高温で加熱する調理過程において生成される

マーガリンやショートニングといったように、油が常温で固まった状態になっているものは、
その加工過程でトランス脂肪酸が生成され含有されています。


引用:食品安全委員会(http://www.caa.go.jp)

また口溶けの良さを出したり、脱臭、酸化による劣化を防ぐこともできると言われています。

戦後はバターが高価でしたので、マーガリンが登場したようですね。

現在でも、同様にバターは高価ですので、マーガリンに手が伸びてしまう主婦の気持ち、私にもよくわかります。

マーガリンは植物由来と言われていますし、普通に給食でもでるし、安全なものに思えますが、製造の過程でトランス脂肪酸が多く含まれているんですね。

「マーガリンは食べるプラスチック」とも言われて海外では早い段階で規制が掛かっている国も実は多いのです。

最近ではトランス脂肪酸が多く含まれる食品のなかでも特に「マーガリン」のトランス脂肪酸に注目が世間から集まっています。

トランス脂肪酸が危険といわれる理由は?

なぜトランス脂肪酸が危険と言われているのでしょうか?

その理由をご紹介します。

トランス脂肪酸は、1日の摂取カロリーの1%以内にとどめるといいといわれています。おおよその目安で言うと2gまでです。

トランス脂肪酸を摂りすぎてしまうと、さまざまなリスクがあります。

トランス脂肪酸は、悪玉コレステロール(LDL)を増加させ、善玉コレステロール(HDL)を減少させるといわれています。

2003年にWHOによって、トランス脂肪酸は心臓疾患のリスク増加との強い関連があると報告されました。

人工的な油脂が体内に入ることで、肥満、うつ病、リウマチ、コレステロール疾患、心臓病、慢性疲労、アレルギー、ガン、高血圧、糖尿病、認知症などのリスクが高まるとの報告もあります。

これらの理由から、トランス脂肪酸を摂りすぎると危ない・危険と言われるようになっているのですね。

海外でのトランス脂肪酸の規制

日本では、トランス脂肪酸の摂取量が、基準値より低いと言うことで、食品表示の義務さえ今のところありません。

海外でトランス脂肪酸の規制の現状

デンマーク:2004 年1 月から国内で販売するすべての食品の油脂中のトランス脂肪酸含有率を2%までに制限。

カナダ:2005 年12 月から原則として栄養成分の表示においてトランス脂肪酸を表示対象としている。

台湾:、2008 年から、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸の表示も義務付け。

アメリカ:米国食品医薬品局(FDA)は2015年「トランス脂肪酸は安全と認められない」とし2018年6月より原則使用禁止。

日常生活でトランス脂肪酸を控える工夫

トランス脂肪酸はマーガリンだけではなく様々な食品にも含まれています。

  • ケーキ
  • ビスケット
  • スナック菓子
  • ドーナツ
  • マヨネーズ
  • ファストフード
  • インスタント麺など

揚げ物も油にショートニングが含まれていたり、動物性の油を使っていると、トランス脂肪酸が増えるため、原料までに目を向けないといけないので、私たち消費者にとっては見えない部分があるのでとても難しいですね。

そこで私たちが現時点でできる工夫としては、

トランス脂肪酸の多く含まれる食品を知ってなるべくさける。

成分表示を見る癖をつける。

手作りした食事を食べる。(材料も添加物の少ない物を使うのがおすすめ)

などが挙げられます。

舌触りや食感が美味しいものって、危険が含まれている場合が多いのかもしれませんね。

今回のWHOの発表で、日本でも食品表示にトランス脂肪酸の義務化がされることも予想されます。そちらもうまく利用していきたいですね。

トランス脂肪酸を控えたおすすめマーガリン

現在では、トランス脂肪酸を抑えたマーガリンもたくさん販売されています。

いくつかご紹介しますので参考にしてくださいね。

雪印「ネオソフト」(0.8%)

イオン「トップバリュ テーブルソフト 320g」(0.7%)

小岩井乳業「小岩井 マーガリン 醗酵バター入り 180g」(0.68%)
帝国ホテル 「ホテルマーガリン」 (0.5%)

生協「コーンマーガリン」(0.4%)

創健社「べに花ハイプラス マーガリン180g」(0.3%)

各企業独自の取り組み

日本の企業の中でも、トランス脂肪酸の含有を減らす努力をしているメーカーがありますので、一部をご紹介しますね。

マクドナルド

2007年にトランス脂肪酸を減らすため原材料の一つであるフライ油の仕様を変更いたしました。
このフライ油の仕様を変更したことで、マックフライポテトに含まれるトランス脂肪酸の量を減らすことが出来ました。

セブンイレブンの取り組み

セブン‐イレブンでは2006年の取り組み開始から、揚げ油や練り込み油脂をトランス脂肪酸を抑えた専用の原材料に切り替えるなど、原材料メーカーとともに継続的にトランス脂肪酸の低減に努めてきました。

ミスタードーナツの取り組み

トランス脂肪酸の低減方法として、オイルのほかに「ミックス粉」「コーティング素材」といった原材料についても研究・開発を重ね、取り扱っているドーナツ・パイ全アイテムに含まれるトランス脂肪酸を平均約0.25gに抑えています

meijiでの取り組み

meijiでのトランス脂肪酸低減の取り組みの動画もとてもわかり易かったのでご紹介しますね。

meijiの赤いリボンにハートマークがついている10個のマーガリンは含有量1~2%(100g中1~2g)に抑えているそうです!

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まとめ

今回は、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸が、なぜ危険と言われているのかについて詳しく調べてみました。

スーパーなどに普通に売られている商品が、実は食べ方などによって私たちの体に悪影響を及ぼすかもということがわかりました。

今後日本でも「トランス脂肪酸」の含有量の表示義務がされると、商品を購入する際の基準になると思うので早めに対策がされるといいですね。

普段の生活でくふうできることや、トランス脂肪酸の少ないマーガリンも、ご紹介したので参考になっていただければ嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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